【楽器楽語事典】擦弦楽器・ストリングス音色(Strings)

Violin バイオリン

violin〔英〕/Geigel・Violine〔独〕/violon〔仏〕/violino〔伊〕

041
Violin
バイオリン。擦弦楽器の中でも最も代表的な楽器。弦楽器では高音域(ソプラノに相当)を担当。

バイオリンは「G・D・A・E」で調弦された4本の弦を弓で擦って演奏する「擦弦楽器」である。使用される弦はガット巻線(羊腸)が基本だが、より強度と安定性を重視したナイロン巻線や、スティール巻線が使用されることもある(ガット弦は一般的に温度と湿度の変化に弱い)。胴(本体)による差はもちろんだが、使用する弦によって響きや音量が変化するところもアコースティック楽器ならではの奥深さがあるといえるだろう。音域はソプラノに相当し、高音域では輝かしい音色を、また低域では豊かなふくらみのある響きを持っており、独奏、合奏の両面で大活躍する。音力も発想も幅広く、強音から弱音まで、また急速な楽句(フレーズ)やスタッカートを含む音型からゆったりとした旋律まで自由自在である。特にビブラート奏法を用いることによって人声のように表情豊かに歌わせることもできる。2つの音を同時に奏することはできるが、3重音、4重音の場合は分散して奏される。また、ピチカートと呼ばれる弦を指で弾く奏法もしばしば行われる。生楽器である以上、DTMでの忠実なオーケストレーションにおいてはキーレンジ以外での使用は避けたほうがよりリアルではあるが、そういった本来鳴るはずの無い音域も使うことができるのもまたDTMならではといえるので、場合においてビオラやチェロの代わりにバイオリンの低音域をアサインしてバリエーションとするのも、あくまで例外的な使い方ではあるがひとつの方法であるといえる。尚、DTMにおいてバイオリンにはじまるこれらストリング・カルテットのアーティキュレーションを表現・シミュレートするのは波形的にも容易なことではない(もちろん他の楽器も同様ではあるが、ストリングスは特に難しい)ため、特に格別なこだわりを持って制作に臨むか、ある種DTM(打ち込み)として割り切って制作しなければならないことが多いだろう。

Viola ビオラ

viola〔伊・英〕/Bratsche〔独〕/alto〔仏〕

042
Viola
ビオラ。弦楽器では中高音域(アルトに相当)を担当する。

バイオリン属の擦弦楽器。バイオリンよりもやや大型の楽器で、4つの弦がバイオリンよりおのおの完全5度低く調律され張られる。この楽器は後述する音色的音域的特性上、サイズが大きい方が音響的には有利ではあるが演奏は困難になってしまうという問題から、その音域に比べて小型に作られているため、他の弦楽器とは異なるビオラ独特の音色をもっている。その音色はバイオリンに比べややくすんでおり地味で、独奏よりは合奏で内声を充填するのに適している。また、楽器の大きさも時代や製作者によって異なり、明確な規定がないのも特徴。弦はガット巻線かスティール巻線を使用することが多いが、応答性の良さや倍音を多く含むナイロン巻線を使用する場合もある。弓はバイオリンのものより重く、弾性に乏しい。通常アルト記号で記譜され、高音域はト音記号を用いる。楽曲の顔となるメロディを奏したりする機会の多いバイオリンに隠れがちでまさに地味な印象のあるビオラだが、楽曲の内声を充実させるその役割は決して小さくなく、カルテットからオーケストラまでまさに「縁の下の力持ち」の必要不可欠な楽器であると言えよう。

Cello チェロ

cello〔英〕/Violoncello〔独〕/violoncelle〔仏〕/violoncello〔伊〕

043
Cello
チェロ。弦楽器では中低音域(テナー・テノールに相当)を担当する。

バイオリン属の中でもっとも広い音域をもつ擦弦楽器で、全長がバイオリンの2倍、約120センチであるが、横板の幅は4倍近くにも及ぶ。このため奏者は椅子に腰を掛け、楽器を床上に立てて棹を左肩のほうに位置させて奏する。糸倉はビオラと同形、弓も同じであるが、さらに太めで短い。調弦はビオラよりも1オクターブ低くされる。その音質は深くつやがあり、男性的で音量は豊か。独奏、合奏の両面でバイオリンに次いで重要な楽器であり、合奏では全体の土台としての低音楽器の役割と、旋律を歌う役割とを兼ねる。チェロも他のバイオリン群と同様、ガット弦やナイロン弦など目的によって使い分ける。余談だが、同じ種類の弦でも弦の強さ(硬さ)や響きによってフォルテ(硬)、ミッテル(中)、ドルチェ(柔)などの種類があり(呼び方はメーカーや国によって変わる)、それぞれ音の響きがまったく変わってくる。曲やジャンル、奏者によって使い分けるので、同じ楽器であっても同じ音がするとは限らないことは憶えておいて損はないだろう。

Contrabass コントラバス

Kontrabass〔独〕/double bass・contrabass〔英〕/contrebasse〔仏〕/contrabbasso〔伊〕

044
Contrabass
コントラバス。弦楽器では低音域(バス・バリトンに相当)を担当する。

バイオリン属の中で最大の楽器で、最低音域を受け持つ。楽器の大きさは約180~200センチ。ダブルベース、バスストリングス(弦バス)、ウッドベース(WB)などと呼ぶ場合もある。弦はすべてガット線を使用し(ただし、演奏ジャンル(ソロ・オーケストラ・ジャズなど)によってスティール線やナイロン線を使用する場合もある)、運指を容易にするために4度に調律されている。弦は通常4本。中には5本の弦を使用したものもあるが、音量に乏しく響きも悪いため、一般的ではない。加線の濫用を避けるため実音より1オクターブ高く記譜され、高音域ではテノール記号や高音部記号が使用される。弓で弦を擦る奏法を主体とするが、弦長がきわめて長いという楽器の性質上、音の余韻が長いため、近接した音型や音階的パッセージなどはかなり速い動きも演奏できるが、音が濁る恐れがあるため効果的にならない場合がある。しかしハーモニクスの範囲は弦楽器のうちでもっとも広く、またピチカート音は他のいかなる楽器よりも豊かで余韻と表現力を持っている。この楽器を独奏で用いることは稀で、合奏においても全体の土台としての役割が主だが、管弦楽曲中で独奏する機会が与えられる場合もある。弓で奏する場合、音色は暗く不明瞭で単調になりやすいが、合奏においてチェロのオクターブ下を重複することで総全体の響きが充実し、大変効果的である。重音で奏することも不可能ではないが、あまり効果は得られない。DTMにおいてはGM〔033〕の「Acoustic Bass」を併せて音色の選択肢に入れるのも一つの方法。またピチカート奏法に限って言えば音をエディット(加工)することによってGM〔046〕、「Pizzicato Strings」のバリエーションとして使うこともできるし、コーラス系のエフェクトをうまくかければ低音域のストリングスのバリエーションとして考えることも可能である。これは他の擦弦楽器に関しても同様の利用法が考えられるし、またその逆を利用する(例えば「Acoustic Bass」を「Contrabass」の代用として使う)こともできるので、憶えておくと便利である。

Tremolo Strings トレモロ・ストリングス

tremolo〔伊〕

045
Tremolo Strings
トレモロと呼ばれる奏法を用いたストリングス音色。主に弱音での演奏に威力を発揮する。

トレモロ・ストリングスとはそういった名称の楽器があるわけではなく、弦楽器にトレモロという奏法で独特な効果をかけた奏法、または出てくる音を指す名称である。「トレモロ」とは「震える」という意味。声楽においてはひとつの音の急速な反復のことである。いわゆる「ビブラート」とはニュアンスが違うことに注意されたい。弦楽器の演奏では非常に効果的に用いられ、弓を急速に上下して出すひとつ、またはふたつの音の急速な反復・交代である。情感が損なわれやすい弱音での奏法(特に高音域での)や、中低域でも音に深みを与えることが出来る。尚、この音色は名前に「ストリングス」とあるように、複数の弦楽器を用いてアンサンブル音として収音されていることがほとんどなので、楽器の本数を意識する場合は注意が必要である。

Pizzicato Strings ピチカート・ストリングス

pizzicato〔伊〕

046
Pizzicato Strings
ピチカートと呼ばれる奏法を用いたストリングス音色。やわらかな独特な音色が特徴。

こちらもトレモロ・ストリングスと同様、ピチカート・ストリングスという楽器が存在するわけではなく、弦楽器の奏法のひとつである。ピチカートとは「はじく」という意味で、その名の通り弦を弓で奏するのではなく、指で弾いて奏する。これにより断続的な音量変化はまったく期待できない半面、固すぎない独特なアタック音を得ることができ、高音域では軽やかな音色、低音域では余韻のある豊かな音を鳴らすことができる。ピチカート奏法は早いパッセージからゆっくりとした奏法にも応えることができるため、クラシックでもよく用いられる。この奏法では基本的に楽曲内の味付け的な意味合いで用いられることが多く、曲の最初から最後までピチカート奏法のみで演奏するといったことは少ない。尚、奏法原理はギター奏法のそれと同じなので、弓で奏した場合よりどうしても音量は乏しくなる。そのためソロで奏する場合より、各セクションごとに複数人数で奏する場合がほとんどで、多くの場合、通常奏法よりもピチカート奏法で奏でる音量が大きくなることはない。DTMにおける使用方法もその点に留意したほうがよりリアルに表現できるだろう。DTMでの使い方としては、低域においてはうまく使えばアップライトベースのピチカート奏法をシミュレートした感じに聴かせることができるので、ベース音のバリエーションとして検討してみるのもよい。

Orchestral Harp オーケストラル・ハープ

harp〔英〕/Harfe〔独〕/harpe〔仏〕

047
Orchestral Harp
ハープ。独特な澄んだ音色が特徴の撥弦楽器のひとつ。

いわゆるハープのことで、撥弦楽器のひとつ。楽器の中ではもっとも起源が古いもののひとつである。たいていの弦楽器は響板と原画平行だが、ハープの弦は響板から立ち上がるように張ってある。腰掛けて胴の上部を右肩にもたせかけ、両手の小指以外の4指の指頭で弾く。今日の標準的なコンサート・ハープは全長約180cm、46~47弦で、ペダルは7つある。1810年にフランスのS.エラールによって、すべての半音を作れるようになったが、本質的には全音階的な楽器であり、半音階的な演奏は構造上制約がある。そのため、DTMでのハープのグリッサンドなどのフェイクでも注意が必要だろう。具体的には調性に関係なくグリッサンドするよりは、白鍵のみ、または黒鍵のみを用いて当該のスケールが鳴るようにしておくなどすると芸が細かい。

Timpani ティンパニー

timpani〔伊〕/kettledrums〔英〕/Pauken〔独〕/timbales〔仏〕

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Timpani
ティンパニー。オーケストラでよく用いられる打楽器で、その役割は大きい。

管弦楽ではもっとも重要な打楽器であり、3個以上を用いることが多いため、この呼び名も複数形である(単数形はティンパノと言う)。打楽器(鼓属)のひとつだが、鼓属のなかで唯一ピッチ(音程)を作り出せる楽器である。また、主に低域を担当する打楽器でありながら、ある程度なら音高を調律することが出来るのも特徴のひとつである。一般的な奏法としては、普通にバチで交互に打つ方法、ロール打法(トレモロ)、ペダルを用いたポルタメント奏法などがあり、オーケストラなどでは楽曲の盛り上げ役、アクセントをつけるのにも活躍し、しばしばソロ、またはパーカッションセクションとの独奏の機会が与えられる。楽曲に盛り上がりや迫力を出す場合、通常グランカッサ(オーケストラ・バスドラム)を用いることが多いのだが、DTMではこれが効果的に伝わらないことが多い(特に安価な音源やDTM初心者には扱いづらい)ので、ティンパニーをうまく取り入れることでフォローすることができる場合が多い。また、楽曲に迫力が足りない場合は、ブラスセクションなどの音量を無理に上げるよりティンパニーなどを強めに出した方が効果的な場合が多いので憶えておくとよいだろう。最近のDTM音源には複数のティンパニー音色が用意されていることも多いが、思ったような音色がない場合はエディットすればよい。例えば、ピアニッシモでソフト・マレットで叩いている感じを出すのならカットオフを下げるなどすると雰囲気がでる。尚、ドイツではティンパニーのことをティンバレスと呼ぶが、ラテン音楽で用いられるティンバレスもティンパニの変種として同じ名で呼ばれる。

Strings ストリングス

string〔英〕/Saite〔独〕/corde〔仏〕/corda〔伊〕

49
String Ensembles 1
ストリングス。標準的な音色で適度な硬さを持った、早いパッセージにも使える音色。
50
String Ensembles 2
GM〔049〕のバリエーション。GM〔049〕とは対照的なやわらかい音色が配される事が多い。
51
Synth Strings 1
GM〔049〕・〔050〕とは対照的な、シンセサイザーを意識した機械的なストリングス音色。
52
Synth Strings 2
GM〔051〕のバリエーション。アサインされる音はメーカーによって差が大きい。

DTMはもちろんのこと、昨今の楽曲においてピアノと並んでもっとも重要且つ使用頻度が高い音色。昨今のポップスにおいてはストリングス系の音色が使われていない楽曲を探すほうが困難といえるほどストリングスは重要な役割を持っている。このストリングスという名称だが、これは楽器の呼称ではないということに注意が必要である。ストリングスという楽器があるわけではない。もともとは弦楽器群の総称を指す用語であり、これはオーケストラなどでトランペット・トロンボーン・ホルンなどの金管楽器群を総称して「ブラス・セクション」と呼んだりするが、「ブラス」という楽器がないのと同様に、バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスなどの弦楽器(ストリング)を総称した名称から複数形の「エス」をつけて「ストリングス」、「ストリングス・セクション」と呼んでいるのである。この誤解は特にDTMなどから音楽をはじめた初心者にまま見受けられので注意されたい。ただし、DTMにおけるストリングスとは、「ストリングスという音色そのものを指す」というDTM独特のニュアンス・意味合いが強いのでその点には特に注意が必要である。DTMの場合、その限られたスペック(同時発音数や同時再生トラック数など)に完全に依存しなければならないため、オーケストラのように人数分の弦楽器を用意してストリングス・セクションを十分に再現するのは事実上不可能に近い(可能だとしても非常に効率が悪い)。そのため、予め弦楽器群(つまりストリングス・セクション)をアンサンブルしたものを音色として準備しておくことで、発音数・トラック数を割かずとも効果的な表現が可能となり、より効率的な制作を行えるようになっているのである。故にこの音色は各弦楽器ソロの音色よりも大人数で鳴らしているような音の広がりを持ったものとなっており、厳密な定義はないが室内楽(ストリング・カルテット)的な音色よりも規模の大きいものをシミュレートした音色が配される事が多い。そこから生み出される音色は非常に汎用性に優れており、あらゆる用途に利用できるという点でまさに万能である。力強く早いパッセージのものや美しく流れるようなメロディーラインから、楽曲の内部を重鎮するような用途まで幅広く用いられる。また、これまで示したように、ストリングスは汎用性に優れ利用頻度が極めて高いため、各種DTM音源は様々な性格を持ったストリングス音色を複数有している場合がほとんどであり、更にその音色的傾向は各機材・メーカーによって様々であるので色々と研究しがいがある音色でもある。楽曲がうまくまとまらない時はこのストリングスを別のものに差し替えてみるとうまくまとまることがあるので色々と試してみると良いだろう。この音色はもともとは生音をシミュレートするための音色であったが、現在ではその汎用性の高さから「ストリングス」という独立した音色があるといえるほどのバリエーションがある。DTMにおいてはバイオリン・ビオラなどの単独楽器群を含め、このストリングス・セクションの音色をいかに自由自在に使いこなすことが出来るかどうかが、楽曲の成否を決定すると言っても過言ではない。バイオリン・ビオラといった特定の楽器をシミュレートした音色ではないので、良い意味で音色定義が曖昧なため、使用する音域や使用方法にこれといった制約がないというのもこの音色の汎用性を高めているひとつの理由と言えるだろう。

Chorus コーラス

chorus〔英・ラ〕/Chor〔独〕/choeur〔仏〕/coro〔伊〕

053
Choir Aahs
コーラス。複数人で合唱している声をイメージした音色。
054
Voice Oohs
GM〔053〕と違い、一人ないし数人で唱している声をイメージした音色。
055
Synth Voice
シンセサイザーで合唱している声をシミュレートした音色。

この音色が楽器そのものの名称ではないことは誰にもお分かりいただけるだろう(人間の声が物理的な楽器であるかどうかという議論は別にして)。コーラスとは「合唱」の意で、本来はその合唱形態、及びその集団のことを指す。この音色は何をもって人の声、すなわちコーラスとするのかの定義が音源制作メーカーによって大きく異なるため(=固有の音源に大きく依存する音色のため)、使用する機材音色そのものに依存するようなMIDIデータを制作するのは再現性という意味において若干危険を伴うので注意が必要だろう。あくまで一般的な用法だが、その音色の性質上、アタックの強いメロディーなどに使用するよりも、楽曲を内包する和声的な使い方をした方が効果的なことが多い。また、コーラスは本来生の人の声をシミュレートしたものであるはずなので、バックのオケより音量を著しく大きくするということは楽曲のバランスを損ねる原因にもなるので十分な注意が必要である。コーラスそのものを主体とするような楽曲では歌っている人数や場所などを考慮し、リバーブやエフェクトを併用すると効果的な場合が多い。

Orchestra Hit オーケストラ・ヒット

orchestra hit〔英〕

056
Orchestra Hit
オーケストラ・ヒット。オーケストラ全体で一斉にワンショットしたフレーズを模した音色。

オーケストラ・ヒットとはDTMにおける造語であり、そういった楽器・奏法があるわけではない。「オケヒット」または「オケヒ」などと呼ばれるこの類の音色は、短いワンショットフレーズであり、音色と言うよりはSE(効果音)的な使われ方をすることがほとんどである。また、オーケストレーションに限らずユーロビート・テクノ・トランスといった打ち込み系のジャンルにおいてこの音色の役割は大きく、アクセントをつけるのに活躍する。逆に、前記のジャンルを除いて通常の楽曲においてはこの音色を楽曲を通して用いることはまずなく、あくまで曲中においてのインパクトをつけるために用いられる音色として考えるのが通例なので、この音色を始終鳴らし続けるといった使い方はただうるさいだけではなく、要所要所にインパクトをもたらすという本来の意味をもなくしてしまう危険性を持つので意図した場合を除いて十分に注意が必要である。尚、非常にアクが強く、機材に依存する音色のため、この音色は楽曲を選び、曲全体の色を限定してしまうと言う意味においてもを正攻法で攻めるのは至難の業である。常用できる手法ではないが、オーケストレーションなどで一斉に強奏する部分において低域にこのオーケストラ・ヒットをわずかに混ぜることで音に厚みを足すこともできるので憶えておくと便利である。