メール送ったのに返信がないぞ(#゚Д゚)ゴラァっていうお問い合わせをちらほらいただいて
おります。確認漏れはないはずなんですが、ごめんなさい。何らかのトラブルでこちらに
届いていない可能性があります。
お手数ですが1週間経ってるのに返事が来ないという方がいらっしゃいましたら再度つっつ
いてみてください。申し訳ありません。
3月です。
暖かくなってきたと思ったら急に寒くなったりと、気温の変化が激しいですね。花粉も
盛大に飛び始めたとか。お受験シーズンでもございますし、体調を崩されませんように。
でもカンニングはダメよ?(笑)
さて今日は、年末に買ったPCの話。具体的には買うPCを選択するまでの奮闘記。
なんだよ今頃かよってって話ですが(笑)。以前言っていた、当時忙しすぎて上げようと思って
あげられなかった記事を流用というか。今さらだろうがせっかくだから紹介したいじゃん?と
いうか(笑)。テクノロジー好きな当ブログとしては新物(?)は紹介していきたいわけです。
とはいえ、まああれですよ。
人の買ったPCについてなんて、年賀状でもらう知人の子供やペットの写真くらいにどうでもいい
という方も多いでしょうから(笑)、興味ない方は今日の長ーい記事は華麗にスルーしてください(笑)。
まあPC買ったんだな、くらいでOKです。ちょっと長すぎなので記事を分けようかなとも考えた
んですけどね。普段の5日分くらいの量でお届けいたしますので、興味のある方だけコーヒーでも
片手にお読みくださいませ。
ってなわけで時は去年の12月頭ごろ。ノートPCを新調しました。
ノートっちゅーでもLaptopPCに属する、いわゆる大き目な据え置型ノートPC。
持ち運べないことはないけど、あまり向かない大きさってやつさね。
SandyBridgeまで待てませんでした(笑)。いえいえ今やPCは欲しい時が買い時ですよ。
ええ、ええ。ま、SandyBridgeがスタートダッシュでコケたので結果オーライですが(笑)。
まず購入した理由を先に書いておきますか。
ひとつめ。
ウチのVAIOノート(Banias)ちゃんがいい加減調子が悪くて(特に2台中1台がご臨終しかけ)、
しかもスペックがいい加減無理すぎてきたこと。
ふたつめ。
現在Core-i7(Lynnfiled)マシンをメインに使ってるけど、セカンド以下のマシンとの性能の
落差が激しすぎたので(なんせPrescottだのNorthwood)、互角とは言わなくてもある程度
タスクを分散して任せられるようなセカンドマシンが欲しくなってきたこと。
みっつめ。
いーかげん、32bitOSのメモリ制限が厳しくなってきたので、4GBオーバーのメモリ環境が
欲しかったのと、64bitOS検証が必要なお仕事が出てきたこと。メインマシンのOSの64bit化も
考えたけど、せっかくだしPC追加しようと。
よっつめ。
セカンド以下のマシンを電気食わない、省スペースなPCにしたかったこと。
実は結構これがクリティカルな問題で、常時6~7台のデスクトップPCが稼働しているウチの
スタジオにおいて、これ以上電気バカ食いの巨大デスクトップを置くスペースがいったい
どこにあるんだよ!!毎月電気代も馬鹿にならないんだよ!
……という、割合切実な問題もありまして。
知人が来ると引かれます。プチサーバールームみたいなことになってて。
これ以上はまずかろうと。でも新しいPCは欲しい。いきなり全PCをリプレースするわけにも
いかないのでまあノートがいいんじゃね?液晶をサブモニタみたいに使えるし。
といったあたりが大体の購入の動機だったりしました、はい。
で、そんな感じで珍しくデスクトップではなくノートPCを選ぼうと考えたわけですが、サブ
マシンということで使用頻度の少ない機能や、過剰な性能は必要ないわけで、要はスペックは
最小限のものでよいということで、なるべくシンプルで価格が安いものを選ぼうかと考えました。
まず予算がだいたい6~8万くらいのあたりを狙ったんですが、さすがにこのあたりの価格帯
だと自分が望むような仕様のPCは国産メーカーではほぼ絶望的です。極端にとんがった仕様
のPCとかいわゆるネットブック系になってしまうので、海外製のPCやショップブランド系
PCからの選択になります。
ただ、ショップブランドのノートPCカテゴリはBTOで融通が利く反面、割とスペックを求める系
の構成がベースになっていることが多く(もともと自作などスペックにこだわりがある人が選ぶ
タイプのカテゴリなので当然といえば当然)、ラインナップを何種類かに絞ってそれを量産して
いく海外製PCに比べると割高という問題があり、今回「シンプルな構成でとにかく安いサブマシン
を」というテーマを考えるとショップブランドPCは除外することになりました。
さて、そんな感じで海外製PCから選ぶわけですが、だいたいノートを展開している海外
メーカーというと、Acer、Asus、Dell、Gateway、Lenovo、MSI。
……まだありますけど、だいたいこのあたりが有名ですな。
一通りチェックしました。で、これも先ほど書いたことと同じになってしまうんですが、
もはや昔のように同じ値段でもそれぞれのブランド・メーカーの工夫で構成にバリエー
ションがあるという時代でもなく、同じ価格帯であればどのメーカーもほとんど構成は
変わらず、正直言ってどんぐりの背比べなんですな。
特にこのバリューゾーン、ライトユーザーがメインで使うような安価なPCなんていうのは
コストが厳しいのでほとんど一緒です。せいぜいHDDが少ない代わりにBluetoothがついて
いるとか、メモリが多いけどCPUが1ランク低いとかそんなレベル。そういう意味ではあと
は好みとか、強いて言うならサポートとかそんなところを比較する感じになってしまいます。
さて、この業界は新陳代謝が激しいので、今回買ったPCもすでに旧モデルになってしまい、
ディスコンです。企業のサイトからも情報がなくなっているのでアドレスを交えてご紹介
できないのですが、とりあえずLenovoとAcerに候補が絞られました。
……余談ですが、特に海外メーカーのサイトってなんで情報を削除したがるんでしょうね。
前の機種やソフトウェアの情報が知りたいことって結構あると思うんですが。
サーバスペースがひっ迫するような小企業じゃあるまいし、削除する手間を考えると
(手間というほどでもないけど)過去の情報を蓄積していくべきだと思います。
日本企業サイトはわりとそこらへん分かってて、だいぶ前の情報もちゃんと載せてくれて
ます。「Webの資産はログにあり」が信条の当サイトとしては改善してほしいところなん
ですが、まあそういう風土なんだろうから言っても無駄なんだろうなあ。
閑話休題。
で、この2社から選定した結果「Lenovo G550シリーズ」と「Acer Aspire 57xxシリーズ」の
どっちかな、という感じになったんですが、結局Acerになりました。
理由はいくつかあるんですが。
まずスペック。
だいたい7~8万くらいの商品なので、前述のとおり大体同程度のスペック。
基本的に大差ないんですが、それでもよく見比べると微妙に違いが。
結論から言うと同じ価格帯でもAcerの方が1ランク上のスペックが多い傾向で、HDDは
320~500GBのLenovoに対し、640GBのAcer。WEBカメラも30万画素と130万画素。
メモリも2GBと4GBといった感じ。このあたりの差は後々換装がしづらいノートの場合
地味に効いてくるのでメリットと言えるかもしれません。
で、選択の決め手になったのがキーボードでした。ノートPCによく搭載されている
[Fn]ファンクションキーの配置が、Lenovoは一番左、Acerは一番左から二番目。
つまりキーボード最下段、左から[Fn][Ctrl][Win]キーの配列がLenovo。Acerは
[Ctrl][Fn][Win]という配列。
こんな感じ。
これ、使い勝手に結構影響します。
VAIOを使い続けてきたという理由もあるのですが、Shiftの下にCtrlがない配列というのは
個人的にありえなかったので、これでAcerに決まりました。「いやキー配列変更ソフト使え
よ」っていう声が聞こえそうですが、使わなくて済むならそれに越したことはないわけです。
ただしその他の配置が問題ないかといえばそうでもなく、例えばLenovoにはスペースキー
の右サイドにちゃんと[Alt]キーがあるのにAcerの方はないとか、矢印キーを多用する人は
大きさが気になるとか、このキー配列っていうのはメーカーやマシンコンセプトによって
本当に色々ございますので、よぉく吟味された方がよろしいかと思います。
ThinkPad神話を知る者としてはLenovoに対してそんなに悪いイメージはないのですが、
やはりこの価格帯の商品はコストの問題があってそこはそれなり。ただしキーボードの
差でAcerに決めたと書いてますが、正直いってAcerのキーフィーリングはあまり気に
入っていなかったりします。
Lenovoの方は標準的パンタグラフキーボードで、Acerの方はここ数年流行ってきた
アイソレーション(独立型)キーボードなんですが、最近のMACやVAIOなど主流の
キーボードのように底板から凸型に飛び出しているタイプではなく、パンタグラフの
キーから、キーの四隅を省いたような、例えるなら凸型に対して「T」型とでもいい
ますか、底板から浮いたような構造のタイプになっています。
これも写真で見てもらった方がわかりやすいかもしれない。
わかりますかね?Acerだけアイソレーションの中でも構造が違うんですな。
これ、強度とかキータッチとかそういう部分の問題もありますけど、それ以上にゴミや
ほこりが入りやすいという点において、アイソレーションのメリットがまったくないん
ですよね(苦笑)。なぜこんな構造にしたんでしょうね。
あとテンキー大好き人間なんですが、テンキーと文字入力キーの間にまったくスペース
というかマージンがなく、[Enter]キーの横に同じ幅でテンキーがあるのも使いづらい。
ほかのメーカーだと配慮されてることが多いんだけど、ここも不満といえば不満。
肝心なキータッチも適度なクリック感はあるんですけどあまり早打ちは得意じゃない感じで、
長時間のタイピングには向いてないです。少しは慣れましたけどね。
ただウチの場合、普段は机に据え置いて、本体側のキーボードじゃなくて外付けキーボード、
愛用のMajestouchでタイピングするのでとりあえずはOKです。それ前提に買った。
ていうかMajestouchがないと作業ができない体になりつつあります。
Majestouchもう一台買ってしまったあたり、やや重症です(苦笑)。
だいぶ長くなってきたのでもういい加減このくらいにして、結局何を買ったのか?
それでは発表です。今回ゲットしたPCはこちら。
Acer Aspire AS5745-A54E/K
本体が確か63000円弱。
マウスがおまけでついてきたんですが、これが「Wireless Mobile Mouse 3500」っていう
小さめのマウスで、2000円くらいの代物なので差し引くと実質61000円くらい。
あと、本体に2GB*2枚で4GBメモリがついてたんですが、これは4GB*2枚の8GBにしました。
そのメモリ代が当時1万くらいだったので、合計で73000円ってところ。今はもっと安いん
だろうけどね。当時は最安クラスの価格のはずです。
スペックは大体こんな感じ。
OS : Windows7 Home Premium 64bit
Display : 15.6inch 16:9 1366*768 グレアディスプレイ
CPU : Intel Core i5-460M(2.53GHz-2.8GHz) Arrandale
Memory : DDR3-1066 SO-DIMM 2GB*2 →4GB*2に換装
HDD : 640GB 5400rpm SATA
VGA : CPU内臓 Intel HD Graphics
LAN : 1000BASE-T LAN,IEEE 802.11 b/g/n
Optical : DVDスーパーマルチ
用途的にCore i5は欲しかった。i3じゃモバイルCPUとして考えると少ししんどいし。
あとはカードリーダーとかWEBカメラとか。オフィスはなし。青歯もなし。
ドルビーホームシアターV3とかいう微妙なステレオスピーカーにHDMIポート(出力のみ)。
グラボもオンボードにしました。この世代からチップセット側ではなくついにCPU内臓
ですね。高性能はまず望めませんが従来のGMAに比べればだいぶ性能上がってるみたい
なんで、まあゲームもしないしコスト優先でいいかな、と。CUDAとか興味はあったん
だけどね。Sandybridgeはさらに性能高いっちゅーからうやましす。
USB2.0ポートは4つ。あと音声出力はS/PDIFのオプティカル出力対応。
オプティカルっていうのは音質的にも有難いんだけど、残念ながら入力はマイク端子だけ
なので、DTMで外部音源の音を取り込むとか、もしするなら別途USBオーディオインター
フェースとかが必要になりますね。まあこのマシンで音作りする予定は今のところないん
だけど。内部完結するミクとかならいいけどASIOとか要るしなあ。
お約束のCPU-Zの画像とシステム画面。OSも64bitで8GB認識しております。
ついでにいつぞや貼ったメインマシンの画像は以下。
LynnfieldがArrandaleになって製造プロセスもちゃんと32nmになってますな。
最近のPCは恐ろしく安価でもそこそこ使えるからいい時代ですな。このくらいの価格なら
数年でリプレースできるから、かえってその時々の安いものを乗り換えて行ったほうが
安定してスペックを底上げできますな。無理して高いやつ買って5年以上頑張らないと
元がとれない、みたいな悲惨な状況をさけられるのでありがたいね。
メモリについてもひとつ。
上述の通り、この機種は同価格帯のPCとしては多い4GBをデフォルトで積んでいて、
2GBモジュールを2枚でDDR駆動しているわけですが、メモリが足りねぇといって買った
以上ここは8GBにしておこうということで一緒にメモリも購入。換装しました。
4GBモジュール一枚になっていないのはDDR駆動したいからというよりもまだノート用の
メモリは高いというのが本音なんでしょうな。デスクトップならもっと安いので気軽に
12GBとか16GBあたり狙えますが、このノートは8GBが上限なのでまあ仕方ない。
で、換装したんですけど非常に快適です。64bit版は余ったメモリ領域を目いっぱい
キャッシュに使ってくれるので、プリフェッチ、Superfetchがとても優秀。HDDが
ボトルネックとなりやすいノートPCの場合の恩恵は(使い方によるけど)大きいです。
これで4GBオーバーの編集とかガンガンできるぜ!……どうせ使っているうちにすぐ
天井が見えて「8GBじゃたりねー」とかいうようになるんだろうけど(苦笑)。
ちなみに面白かったのがOS標準のベンチマークでおなじみ「エクスペリエンス・インデッ
クス」の数字がメモリ換装前と換装後で結構変わったこと。同じ機種であっても数値に
誤差はでますのであくまで参考程度の数値ですが、こちらが4GBでの数値。
で、こっちが8GBにしたときの数字。
メモリのスコアが1.0伸びてます。体感はほとんどないんですけどね。
どうやらチップの速度だけではなく容量も勘案してスコアをはじき出している模様。
ちなみにCore i7-860、4GB RAM、Geforce GTS250、5400rpmHDD、32bitOSでのスコア
(以前の日記から)はこちら。
こうやってみるとグラボはまあ仕方ないにせよ、他の部分はそこそこ健闘してますね。
思ったより高い数字出てます。
HDDなんかやっぱ7200rpmじゃないとこのスコアなんですな。どうも調べた限りSSDで
ないとHDDスコアは6.9を超えないらしいので5400回転ということを考えればこんなもの
ですね。ただ、このベンチ結果と体感はかなり違うのであまりあてになりませんが。
メモリ容量以外の部分ではやっぱi7-860デスクトップマシンの方が快適なのは言うまでも
ありません。
さて、このPCの一番のボトルネックはなにはともあれ画面解像度です。
1366*768。ちょっとそのままではまともな作業はちょっと厳しいですね。
私の場合、外部モニタに出力してノートの画面はサブディスプレイとして使う予定で購入
したので問題ないですが、最近ポピュラーですがもしこの手の解像度のPCを検討されて
いる方は購入前に熟考されることをおすすめします。
特に縦の解像度が768っていうのは用途によっては絶望的です。
軽いウェブ閲覧やコンテンツを楽しむ分にはいいですが、ExcelでもDTMでもPhotoshopでも、
まぁ何でもいいんですが、何かそういう作業をしようとお考えならかなり厳しいです。
10年前の安いCRTモニタでも1024*768くらいだったことを考えるとそれと変わらないと
いうのは使い方によっては将来的に不満が出てくると思います。
液晶は値段に比例する部分ですので購入価格帯で決まってしまうものですからどうしようも
ないところもあるんですけど、それでもまあ許せばもうひとつ上の解像度をもったPCが
よろしいと思います。ノートだと1440*900が目安ですね。
もしくは私のように別途FullHDなりWUXGAなりの外部ディスプレイを用意するというのも
ありです。こっちのほうが場合によっては安く上がります。
さてさて、そんな感じでえらく長い日記になってしまいましたが、そういうPCを無事手に
入れて、いろいろ自分色に染め上げている最中です。あとはOSのエディションがHome
Premiumなので、追々Professionalにアップグレードするくらいかな。リモートができない
とかバックアップが簡易的というのも問題だけど、ドメイン参加ができないというのは致命的だ。
あとXPモードも。XPのライセンス余ってるからVM入れて動かせばいんだけどね。
まあともかく、せっかく買った一台。故障せず、トラブルなく、長く頑張ってほしいところ
であります。そんな感じでこれからメインマシンと分散して活躍していただこうと思ってます。