先日紹介しませんでしたけど、Rolandが8年ぶりにハードでオールインワンDTM音源を
出しますな。さっそくあちこちで話題になってるようです。
◆ローランドの8年ぶりのDTM用ハードシンセ「SD-50」
~ 機能/性能が進化したDTM用の「次世代MIDI音源」(AV watch)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20100315_354871.html
こちらはローランド公式。
◆Roland Mobile Studio Canvas 「SD-50」
http://www.roland.co.jp/products/jp/SD-50/
うひょー!ハードシンセ大好き人間としては久々のリリース、うれしい限りですな。
見た目はSonicCellにかなり近い感じです。
詳細についてはリンク先を読んでください。分かりやすく解説とサウンドサンプルも
あります。ハチプロあたりでDTMに対する認識が止まってる方はサンプルだけでも
びっくりされると思いますよ。ハードでこれだけの音が出てくるといいですな。
しかも安いし(店頭予想価格45000円前後)。
品番的にはどうなんでしょうね、SD-90、SD-80、SD-20(で全部だっけ)が過去に
あって、今回SD-50。ミッドシップレンジ帯?値段見てもそんな感じはしますけどね。
8850に10万とか積んでた世代は涙目ですよ。
音もちゃんと今っぽい音になってます。良くも悪くもローランドっぽい音っていうの
も、この場合ほめ言葉。
ただね、じゃあこれ買う?って言われるとうちのスタジオにはいらないかなぁ。
単品音源での作品完結は考えてないので。いわゆる音源としてみたときには確かに
音は良くなってるけどオールインワンの域は出てない感じかな。突き抜けた音質や
面白さ(弄り甲斐)がなさそうなんですよね。
それでも今回実装された3音のソロ音色なんかはなかなかいい感じです。
なんかエレクトーンのリード音色を思い出してしまったけど(笑)、位置づけとして
はまさにあんな感じですよね。音色的にも、アサイン的にも。HS-8のリードボイス
とかEL-900以降のVA音源なんかがまさにこういう位置づけだったな、と。
オルガン弾きなら分かると思います。
むしろハードで言えば個人的にはそろそろXV/Fantom系、つまり上位機にもこのく
らいの機能・音質を(安価に)実装して欲しいんですけどね。JV/XVのコンセプト
みたいに膨大な音ネタからチョイスして使っていく、っていうスタイルを『ハード
シンセ』でやりたいっていう人、案外まだまだいるんじゃないかと思います。
某掲示板で過去に「ガワ(箱)だけでデフォルトの音源はなし、音源はエキパンで
ひたすら増設」みたいな機材が欲しいよね、って話題になっていて、まったくもって
同意の立場なんですけども、今回のようなソロ音色レベルの音がもっと増えてエキパン
で出てくれば、ニーズありますよ、これ。
まあ今回の機種は廉価なオールインワンDTM機(廉価なハード)でこの品質の音が出
せる、っていう点が最大の売りだろうし、何より長年ハード不在という問題を埋めて
くれてハード・ソフト(あるいは両方)の選択肢を提供してくれたことに意味がある
と思います。
あとはこれをきっかけにYAMAHAさんあたりもそろそろ出しておくれー。
MU2000世代からどんだけ放置プレイですかー。MUが2000で終わりだっていうの
は知ってるけどさ。それにしても完全にディスコンで後型が8年も不在っていうのは
楽器メーカーとしてどうなの?とも思わなくもないわけです。
この手の記事を書くたびに言い訳しなければならないのは、確かに私はハードシンセ
大好き人間ですけど、決してアンチソフトシンセ人間ではないということ。
一長一短あるんです。実際、ソフトの利便性も享受してますし。
ただ、これは断言していいですが、明確にハードとソフトでは出てくる音が違う。
ソフトじゃどうやっても出てこない音ってあるんです。また、これも使わず嫌いでは
なくて散々検討してこねくり回した上で言いますが、パッケージとしての安定度と操
作性についてもまだまだ発展途上で、思い切ったこと言いますけど、自分の眼鏡にか
なったDAWって、私の知る限り、触った限りではまだひとつもないんです。
これからが期待できる分野ですから、楽しみに待っているところではありますが、ま
だまだ「猫も杓子もDTMは全部ソフトだよね♪」となるには時間がかかりそうだな、
というのが現在の見解。
それにソフトである以上避けられない宿命がOS環境に依存すること。
今使えても将来のMACやWindowsで使える保障はどこにもなく、更に言うと今現在
においても同じパッケージなのにうまく動作しない環境もあるということ。
これを完全に克服するのは難しいでしょうけど、それでも何かしらの対策や救済策が
出てくることを期待したいですね。せっかく気に入った音源が10年後には使えない、
なんて悲しくないですか?これはハードではなかった問題です。
……とまあ、こういう風に書くから結局アンチじゃねーか!って思われてしまいそう
ですけど、逆に言えばここら辺の問題が解消、もしくは解消までいかなくとも低減し
てくれれば、こりゃもうソフトに移行しない理由はなくなります。
だって便利ですもん。だからグチグチ書くのはそれだけ期待してるってことです。
ともかく新しい音源が出てきたことに乾杯!ウェルカムですよ。
機会を見て楽器屋などで弄ってみたいと思います。