今日は音楽制作していてふと思ったことでも。ミックスについてです。
今日の日記は思いつきで書くので中身が無いのに長めです。ごめん。
して、今日のだらだらトーク、そのお題は……
「初心者が陥りやすいミックスの罠、簡単に解決するには」です。
対象は初心者、初級者レベル。一部中級者の方も参考になるかもです。
なお、今回のミックスについては、とりあえず音をまとめて聞けるようにする、と
いった簡易な意味での定義ではなくて、作品の完成度を上げる手段としてミックスを
しっかりやってみたいという方向けの内容になっています。
ビギナーの間でよく聞く悩みのひとつに「ミックスがうまくいかない」といったもの
があります。今日はこれについて、まひまひの経験と実践をもとにして書きたいと
思います。あくまでひとつの手法、提案ということで気楽に読んでもらえれば、
ビギナーの方へのヒントになれば幸いです。
(本当はもっとちゃんと書いて、コンテンツとして作りたいんですけどね、なかなか
時間がとれなくてできないのですよ:涙)
とはいっても、今日はテクニック云々ということではなくて、ありがちな悩みに対して
の傾向と対策を軽く書くだけです。ミックス自体はその人のセンスといった部分も
ありますし、これといった正解はない作業ですからね。ミックスは音楽の製作工程の
中で最も難しい作業ではないかと個人的には思っています。専門のプロがいるくらい
で、知識と経験(とセンス)が決定的にものをいう作業ですから、地道に経験値を
積んでいくしかないわけです。内容を全部追おうとすると、その手の分厚いレクチャー
本が一冊手に入るような量になるでしょうし、ワンポイントアドバイスとしてひとつ
書いてみたいと思います。
さて、長い日記だと予告しているにも関わらず(笑)、この項目を読もうと思う方で
ミックスの意味が分からない方は少ないと思いますが、当サイトは初心者に手厚くする
ことをポリシーとしていますので、一応説明します。
ミックス。音楽というものはひとつの曲に色んな音色が入っています。
ピアノやギターやドラムや、あとは声とかですね。これらはライブ録音や特別な意図が
無い限り、「せーの」で同時に録音することは少なくて、だいたいそれぞれの楽器を
別々にレコーディングして、それをあとでバランスを見ながら調整するんですね。
つまり、色んな音をバランスよく混ぜてひとつの音楽作品にまとめ上げる作業のことを
「ミックス」と言い、完全にマスターを作る場合は「ミックスダウン」とも言います。
生楽器に限らず、打ち込みによるDTMでも同じです。SC-88Proとか使って作曲されて
いる方は無意識にミックスはしていることになります。各トラックに色んな音色を
選んで、音量とか調整していますよね?これも立派なミックスです。
とはいえ、この「バランスよくまとめる」という作業。書くのは簡単ですけど、やって
みると非常に難しい(笑)。制作を始めた最初の頃は気にならないですが、制作を
続けていくと必ずぶつかる問題になります。追求するとその奥深さにやられることで
しょう。まひまひも音楽を始めた頃は散々悩みました(笑)。
さて、本題ですが。作品のレコーディングが一通り完成して(もしくはDTMの場合音色
の選択や打ち込みが完了して)、後は各トラックのバランスやエフェクトの量、EQ
(イコライザー)の調整をするとなった段階で、あなたはどのようにつまみや項目を
設定していますでしょうか?
適当にやってうまくいくことは殆どないのがミックスの難しいところで、まぁ、たま
には偶然いいセッティングになることはあるでしょうけど(笑)、殆どの場合、目的を
もって全体を見つつも1トラックずつ細かな調整をしていかなければならないです。
ここを流してしまうと、その後いくらミックス経験が増えても成長しませんから、
じっくり取り組みたいところですね~。
それで、実際にバランスを調整するわけですが、ここで今日のポイントです。
「ミックスは基本的に音を下げる方向で調整すること」
一般的には、音楽は音を足していくより引いていくことを前提に考えるべきで、これは
EQやエフェクト、ボリュームなどにも言えるわけですが、初心者が陥りやすいのが
Add(プラス側)に回してしまう事。プロはここであえてつまみをsub(マイナス側)
に回します。
これはすごく大事なことなので、ぜひ覚えておきましょう~。
では具体的に説明しましょう。なぜ調整するときに音量を下げてミックスしていくのか?
例えばバンドミックス(ボーカル・ギター・ベース・ドラム)で、ドラムの音が大きくて
ギターが前に出てこない場合。適正なレンジをキープできているという前提はありますが、
この場合、
ドラムのボリュームを下げるのが基本的には正解。それで解決するはずです。
……ですが、ここで
ビギナーの人はギターが聴こえないといってギターの音量を上げて
しまうんですな。
ここであらためてモニタリングしてみます。
すると今度はどうもベースが出なくなる。だからベースを上げる。今度はボーカルが
聴こえないからボーカルのボリュームを上げる。そうするとまたドラムが物足りなく
感じる。ドラムを上げます。
これで一巡しましたが、もう一度聴いてみると、なんだかまたギターが小さく聴こえる
気がする……といった感じで、ただボリュームが全体的に大きくなるだけでいつまで
経っても良いミックスが仕上がらないわけです。永遠にループするがよい(笑)。
上のでは音量を例に挙げましたけど、これは始めに書いたようにEQやエフェクト、
それに鳴っている音源(つまりトラック数)にも言える訳です。エフェクト、リバーブ
が足りないといって、どんどんそれぞれのトラックに足していっていませんか?
EQ、迫力が足りないといって、すべての帯域をやたらとAdd側に振っていませんか?
深くリバーブをかけたいトラック以外のリバーブは減らしてみましょう。
高域や低域を目立たせたいなら中域付近のEQを抑えてみましょう。
それだけでミックスは一段も二段もクオリティが上がります。
心当たりのある方、やり方を変えてみましょう。
ぶっちゃけた話、音を足していく方が簡単なんですよね。聴こえないから、足りない
からバラメータを増やしていく。一見もっともな考え方です。しかし、これを音楽に
そのまま当てはめてしまうと、上のような状態になってしまいます。
音源(ここでいう音源はDTM音源のことではなくて、音そのもののことですけど)も
重ねれば重ねるほど厚みが出てそれっぽくなりますし、細かい部分が埋もれてくれて
一見上手く聴こえることがあるんですな。あれです、お風呂で歌うと上手く聴こえる
やつと同じです(笑)。
ただ「厚み」が出ても「深み」が出るとは限りません。プロのお気に入りのCDを
聴いてみて下さい。必要な音が必要なだけ、最小限の構成でバランスよく鳴っている
と思います。無駄な音は可能な限り排除されているはずです。
これがプロとアマチュアの最終的な完成度の決定的な差に繋がってきます。
そこら辺を研究してみて、最小限の構成で音作りをできるようになると色々学べる
ことが多いかと思います。
前置きが長かった割に、レクチャーは以上です(汗)。
……今日はなんでこんな話になったかというと、今制作している作品がものすごい
勢いでトラック数が増えているから(爆笑)。
今まで上に書いていたことはなんなんだ、と突っ込まれるくらい凄まじくトラック数
(音の重ねる数)が増えています。
ただ、ここまで増えてしまうと、これはこれでハンドリングが難しい(笑)。
音を引くのも難しいけれど、ここまで増えるとこれはこれで別の難しさがあるなあ、
と感じて、ふと書いてみた次第です。