俺の熱いBeatを聴いてくれーーっ!
せいやー!
ということで、相変わらずドラムの練習も欠かさずやっているわけですが、なんか
ツインペダル使ってデスメタルみたいなドコドコドコドコ……ってバスドラ鳴らし
まくりな曲を叩いてみたいです!
……って、そんな曲を志向しているわけじゃないですが(笑)。
ドラムほど基礎が大事な楽器もないと思う今日この頃。
まあ、どの楽器でも……ていうか、音楽に限らずスポーツでも何でも基礎は大事
なんですけど、ドラムはバンドの骨子になるパートですから、その重要度が増すと
思うわけですよ。難しさを改めて痛感している次第。
というわけで、今日はドラムの難しさのお話です。
ジャズとかクラシックなどの特定のジャンルが好みでない限り、だいたいドラムを
始めるきっかけというのは年頃になって、音楽やギターに興味を持ち始めて、
ロックやポップスを聴くようになってからだったりするわけで、憧れのアーティス
トがプロのテクニックを駆使してかっちょいい演奏をしているのを観て聴いて、
「俺もあんな風に叩けるようになりたい!」と始められるわけですが、ちょっと
待って!
バンドに憧れを抱いて始められるそこの年頃の青年達よ!
それ自体が悪いわけではありません。憧れを持ち、リスペクトしていくことは
ミュージシャンには大切です。大切なんですが。
はじめからいきなりプロドラマーの真似をして高速ビートでドカドカ叩いて
いませんか?
実はこれ、とっても危険です。その後の成長の伸びしろがなくなってしまう可能性
があります。
極端な例ですが、まひまひが学生だった頃のおはなしを。
音楽の授業だか発表会だかで(正確には忘れましたけど)、人前で代表してドラム
を演奏する機会があったんです。
で、誰が演奏をするのかという話になったのですが、軽音楽部(いわゆるバンド部)
でバリバリドラムを叩いている方がいたので、彼にやってもらうことになりました。
実際に音楽の先生もそう思われたようで、指名されたわけです。当然でしょう。
演奏のお題は基本中の基本、8ビート。……実は8ビートほど奥の深く、難しい
リズムもないのですが、まあ普通に叩く、という意味では簡単な基本形になるこの
8ビート。普通に考えればバンド部で毎日ドラムを練習をしている人であればまず
叩けるはずのリズムです。
その方は、「そんなの余裕だよ。そんなのよりもっと激しいリズムを叩かせて」と
いうようなことを言いながら、意気揚々とドラムセットに向かい叩きはじめました。
が、結果は……全然叩けませんでした。体が言うことを利かないんですね。
勝手にバスドラは裏拍を打ってしまう、テンポがロックのテンポに引きずられて
上がってしまう、タムのフィルインも左右の手がセオリーとばらばら。スネアも
ハイハットも、かっこよくリズムを刻む方法は知っているけど、譜面どおりに叩く
ことはできなかったんです。
彼はバンド部ではドラムが上手いと言われる方で、確かに流行の曲をコピーする
のはとても上手だったそうですが、結局彼はこの企画では叩くことができず降ろ
されました。彼の悔しいような恥ずかしいような顔が印象に残っています。
……そんなことがあったんです。
当時、所属していた楽団でパーカッションをしていたまひまひから見たら、
これはひとえに「基本を疎かにしていた結果」に見えます。
オーケストラや吹奏楽で演奏しているドラム(パーカッション)奏者。
毎日毎日メトロノームを使って教本に載っている単調なリズムを愚直に繰り返し
繰り返し練習しているわけです。
華々しい流行のロックを演奏し、それを志す年頃のバンドマンからみると、
地味で退屈でダサい練習をしているように見えるかもしれません。
バンドマンは自分の演奏したいカッコいいロックを叩こうと日々練習を重ねます。
それ自体が悪いわけではありません。でも、彼らは見てくれのテクニックを真似
して叩いているだけで、音楽理論に則った、基礎練習をしているそぶりはありま
せんでした。残念ですが、それが上のような結果につながったのは想像に難く
ありません。しかもやっかいなことに、一度独学で身についてしまった間違った
癖はそう簡単には抜けないのです。
ここで言いたいのはロックが、バンドがダメだということでは決してありません。
まひまひもロックやバンドは大好きですし、そういう活動もしています。ロックや
ヘビメタでいいんです。ただ、習い事には順序があって、きっちりと段階を踏んで
いくことが大切ということを声を大にして言いたい。
「そんなこと分かってるよ」って方も多いと思います。けど、一方でなかなかでき
ないという方もいると思います。気持ちは分かるんですよね。はっきりいって楽し
くないですしね(笑)。
でもね、どんな楽曲にも適応できる、それがプロだと思うし、やるからには上手く
なりたいと誰もが思うわけで、そのためには地味でも単調でも、基礎練習だけは日
ごろの練習メニューに十分な時間をとって組み込んでほしいと思います。特に若い
方は吸収が早いですから、今のうちからしっかり基礎を積んでいくと後々楽になる
と思いますので、今一度、自分の練習メニューを見直してみてください。
というわけで、なんか偉そうに語ってしまいましたが、自分の体験からなにか伝え
られればいいなと思って書いてみました。
音楽を演奏するのはプロだけのものではありません。へたくそでも素人も楽しくで
きます。ぜひ、基本を大事にして、少しでも多くの方に音楽を聴くだけではなく、
演奏することの素晴らしさ、楽しさを体験してもらえたらいいな、なんて、この
サイトを通して思っています。