ウィルス対策ソフト。
皆さん、ちゃんと対策してますか?感染してからでは遅いですからね。
被害者になると同時に加害者になる恐れもありますから、鬱陶しいけどちゃんと
対策はしておきましょう。とはいえ面倒くさいことこの上ないウィルス対策。
今日はそのウィルス対策ソフトのお話です。
自宅にはPCが複数台あってLANを構築しているというのは以前お話したかと思います
が、毎年毎年、台数分のウィルス対策ソフトを更新するのは地味に懐に効いてきます。
しかも入れるタイミングが同じだと切れるタイミングも同じで、設定がこれまた地味
に面倒くさい。ソフトメーカーを変えるとなおさら。インストールしなおしなど余裕
で半日作業になります。なんとかならんかのう。
最近でこそ、複数台PCへのインストールが可能なライセンスパックが販売されるよう
になりましたが、それまではオンラインで別途ライセンスキーを購入したり、必要分
だけパッケージを購入したりと、どこぞのCMではありませんが「ウィルス対策するた
めにPCを使ってるんじゃない!」という愚痴のひとつもこぼれてきそうな感じです。
さらにライトユーザーには設定の敷居が高かったりと、げんなり感が余計に増幅。
セキュリティ対策ソフトというのはまだまだ改善の余地が残されているソフトだと
感じます。
話が横道にそれそうになりました、今日はウィルス対策ソフト導入のお話です。
今回ご紹介するのは「Windows Live One Care」。
巷では評価が見事に二分されている(笑)、このセキュリティ対策ソフトを思い切って
導入してみました。こちらは最近主流となっている、ウィルス対策意外のファイア
ウォールやポート遮断機能なども含めまれた総合セキュリティ対策ソフトで、後述
しますがこのほかにも独自の機能も盛り込まれた、一見すると大変便利なソフトに
仕上がっているものです。
極限に重いとして悪評高い某有名会社のセキュリティソフトを長いこと使っていました
が(名誉のため名前は伏せますが)、有効期限が切れることを機に乗り換えてみた感じ
です。
秋葉で買ったら3ライセンスで優待版3500円くらいだったかな。安いのもGood。
このソフト、ウィルス検知率についても以前はそりゃもうひどい言われようだった
ようですが(笑)、今ではそこそこ検知率も上がってきているようですし、以前は過剰
にスパムやウィルスメールに反応してフォルダごと削除する(!)ようなお茶目な挙動
もしていたそうですが、そういう問題も解決しているようです。ある意味好奇心。
人柱的に導入決定……いいんか(笑)。
上にも書いたとおり、評価が分かれるソフト。気になる方は調べてみてください。
その評価の分かれ方に笑えると思えます。重い方は死ぬほど重いそうで、酷評もしたく
なるってもんでしょうが、一方ですごく軽くて快適という人もいるようで、どうやら
環境にすごく依存する模様。Vistaだとさらに軽くなるらしい。
ちなみに個人的には軽くていい感じです。当たりだったようです(爆)。
まひまひの場合。インストールは.NET Frameworksがらみで少し手間取りましたが、
原因がわかってしまえばおおむね簡単。一般環境ではスムーズにできるでしょう。
ただ、ライセンス認証やLiveIDへのログインなど、ウィザードとブラウザをいったりき
たりするのが煩雑な印象を受けました。また、ヘルプや各種項目がわかりにくい。
「あの設定はどこからするのかな」といったことが、すぐに見つかりにくいUIのため、
初心者にはいいのかも知れませんが、多少わかる人には簡易すぎてかえって辛いかも。
取扱説明書がぺらっぺらなのもマイナスです。いえいえ、うんざりするほど分厚い説明
書を読まされることが多いこの手のソフトの中で薄いのは大変結構なんですが、それに
しても説明がなさすぎます(笑)。
そんなわけでとりあえず自宅のPC3台にインストールして使ってみているわけですが。
んで、いきなり結論ですがこのソフト。
『Microsoftのいいなりになれる人はこれ一本いれておけば幸せになれます』
いえいえ、悪意で言ってるんじゃないんですよ。セキュリティ対策って特に子供や年配
の方は何をすればいいかわかりませんから、そういう向きには有用なソフトだと思いま
す。現在のセキュリティ状態の確認も明快。信号と同じ青(緑)が安全、黄色が注意、
赤が危険というふうにタスクトレイで分かりやすく表示してくれます。
これなら初心者にも分かりやすく安心なシステムですね!
……などと書けば聞こえはいいんですけども(苦笑)。
実はこれ、重大な落とし穴が。使ってみて分かったんですけども、PC上級者になればな
るほど、この目安を青色=安全、「PCは安全な状態です」的表示にするのは難しくなる
でしょう。
なぜなら。
ただ、少しでもカスタムしようものなら「警告!」「危険!」表示の嵐となり、永遠に
黄色と赤色を往復。緑には絶対にならないので精神衛生上よろしくないことこの上なし。
例えば。
自分のシステム的にこのHotfixを入れると問題があるということが分かっているから、
入れないケース。PC上級者やネットワーク管理者ならよくあるシチュエーションです。
ところがそうするとどうなるか。
意味があって入れていないのに、それを無視する設定がないため、いつまで経っても
目安が「安全」になりません。「ただちに最新の状態に更新してください」だって。
えー。
アプリケーション上の問題や、検証がまだ済んでいないためにXP-SP3にしたくない人
もまだまだいるでしょう。ところがこの子は「SP3が入っていません、セキュリティ
のために今すぐUpdateを実施してください」だって。無視する設定がありません。
いつまで経っても目安が「安全」になりません。セキュリティパッチ未導入も同様。
えー。
ウェブデザイナーにとって、複数のブラウザでチェックするのは当然と言えるわけで、
そういう方はIE6をまだ残しておきたいと考えるでしょう。
ところがこの子は「セキュリティが向上したIE7にすることを推奨します」。無視する
設定がありません。いつまで経っても目安が「安全」になりません。
えー。
自動更新(WindowsUpdate)。上級者ともなればどういったものが自分のPCに入る
のか確認してからインストールしたいものです。そのためWindowsにはわざわざ項目
としてダウンロードは自動でして、内容を確認してから自分で入れるというものがある
というのに、この子と来たら「自動更新が有効ではありません」とか出る始末。
入れる気が無いんじゃなくて、確認してから入れたいだけなのに。いつまで経っても
目安が「安全」になりません。
えー。
えー。えー。えー。
ね。
PCできればできる人ほど安全マークにはなりそうもないでしょう(苦笑)。
運用で使わないような設定に対して融通が利かなすぎます。
上に書いた「個人的にMicrosoftのいいなりになれる人はこれ一本いれておけば幸せに
なれると思う」というのはそういうことです。ある意味Microsoft推奨の環境に問答無
用でしてくれるわけですから、初心者にはもってこいなのかもしれません。ま、赤だの
黄色だの気にしない心の広さがあれば、効能は変わりませんのでいいっちゃあいいん
ですけどね。
一方で便利な機能もあります。「チューンナップ」という機能なんかは不要なレジス
トリを削除してくれたりデフラグをしてくれたり、結構便利。また、サークルという
概念でネットワークを形成してくれるので、他のPCの状況も把握しやすいし、どれか
のPCにプリンタが設定されていれば自動で引っ張ってきて共有やドライバを入れてく
れるというのも便利。
要は、素養はいいのだから、無理に初心者にターゲットを合わせたりしないで中級者
以上にもカスタムが利くようなソフトに仕上げればもっと売れると思う、というのが
正直な感想です。
まあ、買ってしまったし別に赤かろうが黄色かろうが、ちゃんと然るべき設定をして
いれば使用上問題ないのでライセンスが切れるまでは使おうとは思っていますが、
Microsoftさんには次の更新までにはなんとしても改善していただきたいところですね。
ところで、この話に関連して、ネットで見かけたこのソフトに対するコメントに
「OSのベンダーが対策ソフトを出すってどうなんだ」的なものを見つけて不覚にも
笑ってしまいました。確かに。本末転倒というか、だったらWindows側にセキュリティ
問題が無いような対策をしろよ!っていうことで、気持ちはすごく分かりますね(笑)。