ご存知の通り当サイトでは音楽作品をMP3で公開しているわけですが。
今日はそのMP3についてのお話でも。……結論から言ってしまうと、
要は今、コーデックを色々研究してます、っていうお話。
MP3っていうのは完成したデータファイルのことであって、いきなり
音楽CDや作曲データがMP3になるわけではありません。MP3にするため
にはエンコードと呼ばれる作業が必要で、そのエンコードを行う
プログラムのことをコーデック、まあ普通総称してエンコーダなんて
呼んだりするわけです。
ここら辺、詳しくない方が読んでも何のこっちゃか分からないと思い
ますけど、例えばカレーはいきなりカレーになるんじゃなくって、
材料と包丁やまな板、お鍋などを準備して、下ごしらえが必要なのと
同じ原理です(余計に分かりにくい説明かな:汗)。
そんなわけで、食材や料理人、調理方法によってひと口にカレーと
いっても色んな味になるのと同じで、ただ単にMP3といってもコーデック
が種々雑多とあって、それによって音質が変わってきてしまうから怖い
わけですな。
そんなわけで日頃からエンコーダには気を使っておりまして、色々と
研究を行っていたりします。
こればかりは好みなので、どれが一番!ということはないんですけど、
今まで色々研究してきた結果、「LAME」というエンコーダが一番良い
んじゃないかと考えていて、S-studio2公開楽曲からプライベートに
至るまで、LAMEを使用してエンコードしています。
あいにく、まひまひはソースプログラマーではないので、LAMEのバイナリ
をお借りしてその上で遊んでいるだけなんですけどね。
ここからはマニアックなお話。
それでLAMEのバージョンが上がっているということで、色々と研究して
いるところです。
現在当サイトで使っているLAMEのバージョンは3.96(.1)。これまでも
その時々のコーデックをチェックして、その時最善のものをチョイスして
きたわけですが、当時散々チェックして聴き比べてこのエンコーダが
鉄板かな、と現在に至るまでこのバージョンを使ってきています。
ただ、こいつの新バージョンも着々と開発されているわけで、現在は
リリース版として3.97、さらに開発バージョンとして3.98が公開されて
いるんですよね。
んなわけで、音質がどうなっているのか、普通に考えればバージョンを
重ねるごとに音質は上がっていくはずなので、これはちゃんと聞き比べて
より良い音を追求していきたいわけです。
んなわけで、とりあえずは今使っている3.96と新しい3.97を比べている
ところです。3.98についてはまだ開発バージョンなので、落ち着くまで
待つつもり。
もちろん、研究はしていますけど、実戦投入はまだ先の予定です。
まだ研究段階ではありますが、今感じているのは、空気感の再現度に
ついては3.97のほうがいいな、ということ。MP3になると音像が狭くなる
というか、ぺタっとした感じになる傾向があるのですが、そこが改善
されていると思います。
……ただ、音の減衰部分が不自然なケースが多々見受けられるのが
惜しい。まだ、試聴ソースが少ないので結論は早いですが、この傾向が
続くようだとバージョンアップは見送りということになりそうです。
今回のバージョンごとの聴き比べとは話が違いますが、CBR(固定ビット
レート)とVBR(可変ビットレート)についても悩むところです。
当サイトの作品はCBRで公開していますが、「なんでVBRにしないの?」
といったお話もちょくちょく頂くことがあります。
余談ですがそれについてもついでにちょっと。
CBRとVBR。そりゃ可変の方が音がいいに決まっているのですけど、なぜ
固定で公開しているのか。一応理由があったりします。理想を言えば、
CD音質、つまりWindowsでいうところのWAVのような形式で公開できるのが
一番なんですけど、まあそれは普通に考えればできませんので、MP3を
使うわけですな。そうすると、少しでも音質が良いVBRを使うのが自然。
……と思われがちですが、このVBR、実は再生に対応できないプレイヤーが
少なからずあったりします。また、再生できても時間が正しく表示でき
なかったり、CPUへの負荷、つまりバッテリの持ちなどにも影響してくる
んです。そういったこともあって、多くの方に聴いてもらえて、どなた
にも同じように再生してもらえるようにと考えて当サイトとしてはCBRを
採用しているわけです。
話が逸れましたな。まあ、つまりそんなわけで色々と研究しているん
ですよ、という話でした。それにしても、昔のと比べていまのMP3は
かなり音が良くなりましたなあ。技術の進歩、なんていってしまったら
元も子もないですが、それを支えるのは少しでも良い音質にしたい、と
いった開発者の情熱です。
私も恩恵に与りながら、そういった開発者に感謝しつつ、自分の作品も
情熱を持って向き合っていきたいと思います。