短期集中連載
最近気になる楽器について~KORG篇その3~
さてさて、またまた前回の続きです。
続いてRADIASでございます。
◆KORG 「Radias」
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/RADIAS/
こいつはR3の兄貴分……のようなものかな。R3はこのRADIASのエンジンを搭載して
いるそうで、そういう意味では出音は同じ感じですが、R3はエンジンだけを載せて
いる、ある意味簡易版(?)に対し、こいつはフルスペックとでもいいますか、さら
に上のものを搭載していてR3よりさらに作りこむ事が可能です。
こいつのインターフェースもどこかでみたことが……と思ったら、ありましたね、
「MS2000」シリーズと殆ど同じです。当サイトの音楽掲示板でも過去に話題に上り
ましたが、一時期MS2000Rがくちゃくちゃ欲しかった時期がありまして、結局買え
なかったのですが、そういう意味ではかなり興味をそそられる機材でございます。
一応、MS2000Bのページもリンク紹介しておきますか。
◆KORG 「MS2000B/MS2000BR」
http://www.korg.co.jp/Product/Discontinued/MS2000B/
さておき、実際にこのRadiasとR3。どのあたりに違いが出てくるのかと言いますと、
やはり作りこみになるとRadiusの方がどうしても強いようです。直感性ではR3に軍配
が上がりますが、スペック的な出来ることの上限と作りこみに耐えうる仕様という
意味ではRADIASが上ですな。同じエンジンを搭載していると言う意味では2つの機種
を買う必要はないのですが、R3の直感性はなかなか捨てがたく、RADIASの作りこみ
の懐の深さもなかなか侮れず。両方買えっこないんですが無駄に悩んでしまいますね。
また、「KORG Komponent System」と呼ばれる、同社のシンセM3と一緒に
キーボードにマウントできるという、恐らく他のメーカーでは思いつかないであろー、
斬新なギミックがあるのもポイントが高いですな。
キーボードに異なる音源をマウント!発想は素晴らしいと思います。
ただ、このRARIAS。その発想は素晴らしいんですが、弱点といいますか問題点として
ですね、キーボードが無駄に高いんですよ。ピッチベンドとモジュレーションホイール
など最小限の端子が付いたごくフツーの鍵盤なのに、ラックのみとの価格差が5万円。
これはちょっといただけません。
本来、ラック版とシンセタイプの価格差が5万円というのは、実は珍しいことではなく、
むしろ標準的な価格差とも言えるのですが、ただそれは、キーボードの付加機能が
十分についているケースでいえるわけですよ。
YAMAHAで言えばMOTIFシリーズ。RACK版が存在しますが、その差は液晶の大きさ、
ホイールの有無、そしてフェーダー機能などの差があり、これらは操作性に大きな
影響を及ぼしますから、同じことができても付加価値として差額を払ってでも鍵盤
付きを選択するかどうかの動機付けがちゃんとできているわけです。私のEXシリーズ
も同じことが言えます。リボンコントローラーやノブなどラック版では実装できない
フューチャーが色々あります。必要あれば鍵盤付きを、そうでなければラックを買え
ばいいわけですな。
ところが、そこら辺に限って言えばこのキーボードにはそれらのメリットが見当たら
ない。オプション的なものがないにしてもですね、例えば鍵盤のタッチが優れていて
死ぬほど弾きやすい、とか魅力があればいいんですが、そういったこともない、ごく
ごく普通の鍵盤ですし(まあ、楽器のコンセプト上いらないですけど)、要はですね。
ルックスや置き方の問題だけクリアしてしまえば極端な話、数千円のMIDIキーボード
でもいいわけです。そう考えるとこの値段は高いと言う印象を持たれる可能性は否定
できません。
もしこの「KORG Komponent System」のために付属オプションやギミックを仕込
むことによるコスト増が価格に影響しているのだとすると、ユーザーとしては考えて
しまうかもしれませんね。そんなに大げさに言うことでもないかもしれませんが。
でも5万円は高けぇっすよ。
……とまあ、触った感想はこのくらいですかね。はい。後半ちょっち気になる部分も
書かせてもらいましたが、音源としてはジョリーグッド。
いいものを触らせていただけたというのが正直な感想でございますー。
以上がレビュー的な感想です。三日に分けてお届けした、新製品レビューでした。
気が向いたらまたこういった記事は書いていきたいですな。気に入ってもらえれば、
の話ですけど(笑)。