Windows7の参考価格が発表されましたね。Ultimate通常版が40740円、アップ
グレードで28140円。Professionalが39690円、Home Premiumが26040円。
アップデート版は下位エディションが11000円くらいずつ下がる、と。
……相変わらず高い。
Vistaよりわずかにマシになったとは言えOSがなんでこんなに高いのか。ちったぁ
ジョブスさんのOSを見習っていただきたい。Macとはバリデーションの対象数が違う
とか、そんなことは百も承知だが、それにしても高すぎやしないか?
これで2~3年に一度のペースでOSリリースしますとか言ってるわけだが、XP以前の
リリースペースに戻すといえば良く聞こえるけど、現在の取り巻く環境を考えると
そうおいしい話ばかりじゃないのではないか、と。
進化してこそのパソコン。それは分かる。大いに結構。
でもそのたびに何万円も出せる人はそうはいないだろう。もっと言えば、明確に、劇的
に目的に対してよい変化があって、だからこそ私はアップデートするのだ、という人が
果たしてどれくらいいるだろう。多くはサポートが終わってしまうらしいとか、学校や
会社のバージョンと違うと不便だから、といった割合消極的な形でしぶしぶアップデート
している場合が多いのではないか。
ましてや現在ではPCはひとりに一台どころか、もはやひとり数台の時代になりつつある。
さらに幸か不幸か、昔と違ってXPマシンでも十分使えるし普段使いに不満がない、と
いった声さえ聞こえてくるわけで、技術開発者やエンスーならともかくも、ライトユ
ーザーなど、より大きな市場に対して今ひとつ買わせるための訴求力が足りないと思う
のは私だけだろうか。そんなにポンポンお金を出せる人ばかりではないと思うのだが。
新OSが出るたびに、PCビギナー~中級者まではきっとこう思うだろう。
・何が変わったのかよく分からない
・またいちから操作を憶えなければならないのは大変
・要求スペックが上がるから追加投資が必要になるかもしれない
・今まで動いていたソフトやドライバが動かないかもしれない
・そもそもXP(Vista)にこれといった不満がない
……ぱっと今思いついただけでもこれだけ出てくる問題を、技術者の観点ではなく、
PC初心者にも分かるように訴求できなければ、果たして何万もするものを買ってもら
えるだろうか。
すなわち、PC初心者にとってOSがどうとかという話ははっきりいってどうでもよく、
メリットが分からないばかりか、そもそもOSをアップデートするという概念すら持って
いるとは言いがたい。当たり前だ。一度買ったら恒久的に使えると考えるのが普通で、
アップデートを行う必要があったり、サポートを打ち切られたりなどといったことが
起こるなんてことはPC周りのことと切り離した日常ではほとんどないからだ。使い
慣れている私達はつい忘れがちだが、これらは人から教えてもらったり、何かを
きっかけに調べたりしない限り、触る前から知っているわけではない事柄だ。
それでも興味を持ってPCに向き合う人はそれなりに習熟し、じきに新しいOSにも興味
を持つかもしれない。そういう人たちは良い。問題はそこに到達していない層だ。つい
自分とその周りの人たちを見回して判断してしまいがちだが、自分が考えるよりずっと
PCに対して苦手意識を持っている人は多いのだ。結局そういう人たちは置いてけぼりを
食うのだろう。
そして時期が来てPCを買い換える必要が出てきたとき「パソコン買ったらVista(7)が
載っていたからそれを使うだけ」ということになって、PC買い換えサイクル以上の普及は
出来ないのではないかと思う。
まあここら辺は難しいところだ。OSに対する付加価値を見出せなければ魅力的には
映らないかもしれないし、そもそも初心者にメリットを理解してもらうということすら
大変だ。であるならば、せめて価格をもっと下げるとか、何かしらのことはしないと
まずいのではないだろうか。例えば複数購入者に対してボリュームライセンスとかを格安
(ちょっと安いですよ位じゃダメ)に提供してもらうとかくらいはして欲しいと思う。
開発費がかさむのも分かるけれど、OSの持つ本来の役割を再度見つめ直して、原点に
返って開発して欲しいものだ。そうすれば自ずとカーネルはシンプルになり、開発
期間も短くなり、その結果コストも下がって価格に反映されると思う。
このまま肥大化を続けていって、それが価格にも転嫁され続けるようなことがもし
この先も続くのであれば、OSのシェアにインパクトのある変化が出てくるかもしれない。
もちろん頭ごなしにWindows7はけしからん、などと言っているわけではない(笑)。
そういう意味ではWindows7の内包コンポーネントの一部をWindows Live経由で別途
分離させて提供していくというのは良いアイディアだと思う。
ユーザーは選択肢が増えるし、開発もしやすいだろう。コンポーネントにもOSにも
メリットがあると思う。これに加えてこの施策で、各国で起きているサービスの抱き
合わせ(独占禁止法)の問題まで解決できれば御の字、なんてMSは考えているんじゃ
ないかな、と予想するのは穿ちすぎだろうか(笑)。
なにもアンチMSだとか言う気はない。むしろWin7の出来には感心してるし、評価して
いる現段階では、ゆくゆくは導入しても良いかなと感じている。
ただ、いかにもMSらしいというか、マーケティングが下手くそだなぁと。
新しいOSが出るたびにいつもそう思ってきていて、結局今回もどうやら変わらないっ
ぽいのを見て、思わずぼやいてしまったわけだ(笑)。
はい、ここまででボヤきおしまい。ここからはWindow7のアップグレード情報。
今回もWindows7優待アップグレードなる販売施策があるらしい。
パッケージ製品単体に対するアップグレード優待って確か初めてじゃなかったっけ?
これを利用するとVistaを買っても差額3000円で7が手に入るとのこと。
発売後すぐ手に入れるつもりであればこっちを利用するといいかもしれない。
ちょろんと調べたところ、安いところでVista Ultimate SP1アップグレード版が現在
22000円~24000円くらいなので、これに差額を足すと25000~27000円。
7のアップグレードを単品で買うより安いし、Vistaと7両方のOSが手に入ると考える
とお得といえなくもないかもしれない。Vistaを入れることがあるかどうかは別として
も選択肢が多いに越したことはない。
特にXPからの7へのアップデートは新規インストール扱いになって環境が引き継げ
ないため、XP→Vista→7とステップを踏めば環境を引き継ぐことはできるように
なる……もっとも、そこまでして環境を引っ張ってくる必要があるかといえば甚だ
疑問でもあるけれど。新OSはクリーンインストールが定石だし。
な~んか落とし穴がありそうな気もするので(苦笑)、もう少し様子を見てみますが
ともかく、ユーザーを重視する姿勢を強調しているMSさんには、ぜひ価格の面でも
ユーザーが納得できる方向に向かっていっていただきたいものです。
……ていう記事を昨日書いてそのまま寝かせておいたところ、さすがに皆さん情報が早い。
既にキャンペーンを利用して格安にWindows7をゲットできるサービスには申し込み
が殺到、すでに即日完売しているとか。他にもキャンペーンはありますし、まだ発売
まで日があるので焦る必要はまったくないものの、このところWindows7周りの動きは
活発になってきているので、アップデートなど考えている方はこまめにチェックした方が
良いかもしれません。