椎名林檎って美人さんだったんですなあ。
ここ1年くらいのCMを見てそんなことを思ったり。それともお化粧のせい?(失礼)
「……なんちゃって。」に椎名林檎らしくて萌えた。
さて、昨日の記事でノートPCについて書いたわけですが。
長ったらしい文章をもし読んでくださった方がいらっしゃいましたらありがとうございます(笑)。
ここしばらくの不更新を埋めるべく書けるときにゴリゴリ書いてまいりたいと思います。
で、なんだかキーボードとかオプションとかそんなことばっかり書いてるなあと、いまさら
感じたので軽く補足します。
まずCPUについて。
今回チョイスしたCPUは「Core-i5 460M」。開発コードネームArrandale(アランデール)。
EISTでアイドル時は1.1GHzまでクロックダウン、定格が2.53GHzでTBすると2.8GHzまで
上がります。
SandyBridgeやデスクトップ系に比べるとやはりそれなりではありますが、これでも数年前の
デスクトップのフラッグシップだったCore2Duo最上位のE8600よりベンチレベルではおおむ
ね性能は上っていうんだからいい時代ですな。ライトユーザーなら性能を持て余しそうな勢い
です。
◆Arrandaleのダイ(写真はES品/Engineering Sample)
右のコアが32nmプロセスのCPUダイ。左が45nmのGPUダイ。
まだ別のダイで構成されてますね。SandyBridgeではこれもひとつに統合されてます。
……あー、毎回IntelCPU選んでるわけですが。AMDも好きなんですよ?
ただ、古参音屋の悪い癖というか、昔からの慣例というか、音屋のPCはIntelベースが常識、
的な古い固定観念もあってどうしてもIntelを選んじゃいますね(昔はIntelじゃないと安定
して動作しないソフトとか結構普通にあったんですよ)。ホビーPCなら6コアAMDとか
組んでみたいんですけどねぇ。
さて、そんなモバイルCPUなんですが、はたしてノートのCPUでターボブースト(TB)の
効き方がいかほどかっていうのは気になっていました。TB自体はi7-860使ってるんで
ある程度挙動も分かってましたけど、使ってみたところこれがなかなか優秀です。
もっと熱にシビアでTBが動く条件が厳しいと思ってたんですがね。
Adobe Premiere CS5(64bitネイティブアプリ)でエンコードかけると、エンコード設定
条件によりますが、4スレッドぴったり天井に張り付いて100%フルで動きます。
すごいぞPremiereCS5!ビバ64bitネイディブ&マルチコア最適化!(笑)
目いっぱいリソース振るみたいで、マウスカーソルかくつくし(笑)。
よいよい。思いっきりエンコにCPUかけてくれ。
でそのTBなんですが、ArrandaleでTBが改良されてると聞いていたんですが、4スレッド
100%で動いていても1bin分TB(つまり2.66GHz動作)してくれてます。Linnfieldじゃ
4コアだとTB効かないし。ぐっじょぶ。
……でもきっと、AVXの256bitレジスタとかTB2.0とか付いてるSandyBridgeは、アーキ
テクチャの改良もあるしもっと早いんだろうなあ。うらやましす。
ちなみに1時間(4GB)程度の動画をWMVやx264でエンコする際、徹底的に高画質に追い
込む設定をかけまくるとだいたい3時間くらいかかりますね。ちょっと極端に設定かけてる
し、そもそもソースによるからあまり参考にならない表現ですが。
ライトなエンコードなら40分くらいで済む感じ。
でもこのくらいの時間で済むのであれば、寝る前に仕掛けておくなんて使い方も、たまに
ならいいと思います。さすがに1昼夜100%負荷でぶん回すような使い方はノートは怖い
ですが(笑)。
ちなみにこのノート、100%負荷でぶん回しても安定して動いてくれます。
さすがにファンの音は大きいですが、頻繁にエンコとかしない限り負荷を考えると我慢でき
ない騒音ではないです。まあ、デスクトップあるのにわざわざノートでエンコする必要は
ないですが(笑)、それでも必要ならリソースを分散させられるだけのある程度のCPU
パワーがあるという評価はできると思います。
というわけでCPUパワーに関して言えば、重たい作業の中でも動画編集みたいなとりわけ
ヘヴィーな使い方をしなければ、普段使いではまず不満はない感じです。
初心者さんのとっかかりのPCとしてはかなり良い部類に入るんじゃないでしょうか。
もちろん、CPUに内蔵されている内臓GPUはそれなりの性能なので、3Dゲームとかは
つらいと思いますので、そこは用途で構成を考えた方がいいかと思います。
ただ、HD動画再生程度ではびくともしませんので、ゲームしなければほぼ問題ないかと
思います。
次に液晶パネルに対する苦言。文句タラタラモード。
この機種……というか最近この手の商品はほとんどそうなんですが、液晶が光沢(ツヤ)
のあるグレアパネルです。といってもこの機種の場合、ハーフグレアな感じでまだ我慢
できるレベルなんですが、映り込みがやや激しく、試していないですが屋外では見づらい
可能性があるので注意が必要ですね。
さて、そこでグレアパネルへの苦言開始。
色鮮やかで映像がきれいっていうのがグレアパネルの売りだそうなんですが、これも
PCが家電化してきている証のひとつなんでしょうね。アホかと思うんですが。
PCをモノを生産する道具ではなくコンテンツを消費する道具としてみているユーザーが
どれだけ多いのかってことだと思います。ネット見て、ブログ読んで、DVD見て、ゲーム
して……まあ、ほとんどの人が消費する、受け身側で使っているんでしょうからしかたない
事なんでしょうけどね。高いオモチャですなぁ、と思ってしまうわけです。
好みはあるにせよ、TVがグレアパネル載せるのは一向に構わないと思うんです。
だからBDやDVDをきれいに見たけりゃTVで見なさいよ、と。
PC用として売っているモニタがTVなどの投影に向いていないことからも用途が別なのは
明らかなのに、それをグレア化してきれいですよ、と売る側にも問題があると思います。
そんなんでまともな画像編集や動画編集ができるんですかね。楽曲制作でモニター
スピーカーじゃなくて味付けされまくった嗜好品使ってたらプロなら笑われますよ。
まともなモニタリングなんかできるわけない。そんなんで作った音楽がバランスよく
鳴るわけがない。
PCにおけるグレアパネルだけは個人的に超のつく反対派だったりします。
iPadやらスレートPCはいいんですよ。あれはまだPCほど生産に向いた道具ではないし、
どちらかというとコンテンツを消費するガジェットですからね。
ただ、PCに限らずこのてのテクノロジーの恩恵にあずかる機器はみなそうなんですが、
操作が簡単になって価格が安くなるとユーザーの裾野が広がるのは世の常で、色んな
使い方を望む動きというのは出てくるという意味では仕方のないことともいえます。
なので、グレア製品を駆逐せよという気はないので、せめてグレアとノングレアを同じ
比率くらいで、選択できるようにメーカーにはしてほしいと常々そう思ったりしています。
以上、PC選びの参考になれば幸いでございます~。
以下余談。
Intel6シリーズのチップセットリコール。大変ですね。思ったより影響出たみたいで。
現状新Core iシリーズのみが使う状況なのでSandy Bridgeの不具合と勘違いしてる人もいる
みたいですけど、正確にはチップセット(Cougar Point)の不具合です。
ま、セットで使うわけで不具合には大差ないですけど(笑)。
久しぶりにIntelやっちゃいましたみたいな論調も多いですけど、まあ、数年に一度くらい
のサイクルで大なり小なり起きてることなんですけどね。でも今回は結構クリティカルな
問題なんで大事になっちゃったようで。
私も一回地雷踏んでますからねえ。「Intel 820i(Camino)」って言えばわかる方もいらっ
しゃると思いますが(笑)。3RIMM構成だと起動しない場合があるという不具合ね。
買いましたよ、リリース直後に(笑)。ドータカード(変換ゲタ)でDIMM2枚構成に
したり結構苦労しました。結局820i、RIMMも高いままで、最後の最後まで地雷チップ
セットでした。チクショー。結構振り回されたのも今となっては良い思い出。
なので割と今回の問題は冷静というか「ああ、またか」的な感じもするんですけど、
買われた方は笑ってもいられないし大変ですな。完全に落ち着くまでまだ1,2か月かかる
みたいですけど、ぼちぼち対策してきたメーカーもあるし、市場も新シリーズを渇望して
いる時期なんで早く解決してくれることを祈るのみです。
ていうか新型MacProの不具合対策が優遇されすぎで笑いましたけどね。Apple強えぇ。