ぎゃー。ついに出ましたよダンナ。
YAMAHAが「S90ES」から実に4年ぶりの快作ピアノシンセ発表です。
◆YamahaSynth.com「S90XS/S70XS」(英語サイト)
http://www.yamahasynth.com/products/synthesizers/s9070_xs/
※2009/06/14記事内容とアドレス追記:日本サイトの方にも情報追加されてました。
◆YAMAHA 「S90 XS-S70 XS」(日本語)
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/p/synth/s9070_xs/
なにがあれってコンサートグランドピアノS6の波形を丸ごと入れちゃったというん
だから恐れ入る。S6っていえば細かいバージョンがありますけど、ピアニストなら
ピンとくると思いますが中々の名機。
コンサートグランドとしては中堅~上級機で400万くらいしたと思うんですが、
固めでパワーのある出音が特徴の良いピアノです。
んなものがROMに入ってしまうんだからレイテンシに気を揉むソフトシンセなんか
使ってられるかーって話です。そもそもS6をシミュレートしたVSTとかソフトシンセ
ってリリースされたことなかった気がするので、それだけでも十分気になる存在です。
波形容量はトータルで456MB……あれ、MOTIF XSの容量を超えちゃっていいの?
……というのはカラクリがあって、歴代Sシリーズはその世代ごとのMOTIFの波形を
持ってきていて、それに加えてピアノ専用波形を用意してるんですな。なのでMOTIF
より波形容量が多いのは当然……ていうか毎度思うけど、これやっちゃうとMOTIF
オーナーは涙目になると思うんですが(笑)。まあワークステーションかパフォー
マンス用かという設計思想の違いがあるんでしょうがないんですけど。波形容量が
すべてじゃ決してありませんが、容量だけ見ると値段的にもMOTIFシリーズより
Sシリーズの方がお得です(笑)。
Sシリーズを過去から見てみれば分かりますが、だいたい世代ごとに波形が二倍に
なってます。なんていうか隔世の感がありますな。
S90 ……MOTIF 84MB + ピアノ専用 26MB、合計110MB 2002年8月1日発売
S90ES……MOTIF ES 175MB + ピアノ専用 53MB、合計228MB 2005年7月20日発売
S90XS……MOTIF XS 355MB + ピアノ専用 142MB、合計456MB 2009年発売予定
追加波形142MBが全部S6音色のためらしいので、期待したいところですね。
タッチについては心配してないです。これまでのSシリーズもとにかくアホみたいに
タッチが良いので(ここら辺完璧好みですけど)多分大丈夫でしょう。音源は何に
しようとも、鍵盤だけはYAMAHAを譲れない理由がこのあたりにあったりします。
MOTIF XSで新採用されたFSX鍵盤も慣れるとなかなかに良いんですが……もしやXS
繋がりでタッチを変えたりすることなんてないですよね、YAMAHAさん?
あとは面白そうなところでUSB端子がついているんですが、ここにUSBメモリを挿す
とそこにダイレクトにレコーディングができるらしい。これは使いようによっては
すごく便利な気が。
他にも本体にも192MBメモリがあるので外部から読み込んで記録再生できるとか。
おそらくサンプルプレイバック機能みたいなものなんでしょう。あればあったで便利
そうですな。予め仕込んでおいたオケをバックに演奏するとか。
あと鍵盤数の違いがラインナップされているのが興味深いですね。
ピアノタッチ、つまりウェイテッド鍵盤と言った段階で、シンセだと問答無用で
88鍵になるのが通例ですが、この機種は76鍵ピアノタッチをS70XSで出すようです。
「ピアノ=フルサイズじゃないと」みたいな先入観がどうしてもあるんですが、
ここら辺でピアノだけでなくシンセ的な使い方も想定された機種であることが伺えます。
「88鍵もいらん、でかくて置けねぇ!」っていう宅録ユーザーにもうれしいところです。
個人的に気になるのが液晶が小さくなっちゃったこと。
WシリーズからEXシリーズ、MOTIF~MOTIF ESまで続いた伝統の液晶サイズがここに
きて小さくなってます。大型化ならいざ知らず、小型化!?
アサインされるボタン類は増えているものの、連動するトリガーキーの使い勝手が
ちょっと心配ですね……これもパフォーマンスシンセではそんなに大きさは必要ない
という判断でしょうか。もしくはライブなどでバックライトが明るすぎて眩しいとか
意見があったとか?……いや、EXをライブで使って眩しいと思った経験は一度もない
からそういうことじゃないだろうし……うーん。
恐らく類推するに、MOTIF XSエンジンを持ってきたことによることだと思います。
XSはご存知の通りカラーの大画面液晶を採用しているので、そのまま持ってくると
コスト的に厳しい、とはいえ旧世代のものを流用するのも組み替えが大変。
ならイチから液晶を設計し直しちゃえ!っていうあたりが正解のような気がします。
どうでしょう。ま、ここら辺は実機を触ってみてからの判断ですね。ハードウェア系、
特にライブなんかにおいては直感的な操作が肝になってきます。
どうか、使いやすくありますように。
問題は価格なんですが、恐らく20万を下回ることは……ないでしょうね。
個人的には198000円あたりを期待したいのですが、MOTIF XS 8が定価37万、61鍵
のMOTIF XS 6でも定価26万することを考えると、うーん、298000円くらい?
そのくらいになりそうな気がします。Sシリーズは伝統的に代々MOTIFより一ランク
低い価格設定になってますから妥当かと思いますがどうでしょう。
予想が当たるかどうか。日本での価格発表を待つとしましょう。
DTMユースとしてはもちろんですが、パフォーマンス(ライブやレコーディングなど)
にもプレイ、演奏として使いたいという向きには諸手をオススメできる機種だと思います。