うげげ、
前回のRoland「Fantom-G」の記事からひと月経ってしまった。
続きを書くといってだいぶ経ってしまいましたが、性懲りも無く当たり障りのないこと
を書き連ねてみたいと思います。今日の日記も長いぞー(笑)。
打ち込み屋以外置いてけぼりの記事ですが、一応音楽サイトですんで(笑)。
この後YAMAHA篇とかも書こうかなとか考えてるんですけど(笑)。文章量が日記に
しては多すぎなんですよね。テクニカルライターにでもなるのかという勢いですが、
残念ながら質が伴いませんので自粛します(爆)。
さておき、Fantom-G。前回の続きです。まずは超基本的な部分のみですが、ここで
は76鍵モデル「Fantom G7」のスペックを書き連ねてみませう。興味のある方は
見てくださいまし。
◆Roland ワークステーション・シンセサイザー「Fantom-G7」製品情報
http://www.roland.co.jp/products/jp/Fantom-G7/
【Roland Fantom G7 Specification】
鍵盤:76鍵プラスティック鍵盤(イニシャル/アフタータッチ付き)
最大同時発音数:128音(サンプリングセクションと発音数は共有)
波形容量:256MB(16bitリニア換算)
波形フォーム数:2230種
パート数:
16パート(内部パート)
16パート(外部パート)
2パート(ARX)
24パート(オーディオトラック)
プリセットメモリ(パッチ):1664 + 256 (GM2)
リズムセット:64 + 9 (GM2)
ユーザーメモリ:
パッチ:512
リズムセット: 64
他にもアルペジエータとかエフェクトとかサンプラーのスペックとか気になりますが、
ここに羅列していくとものすごく長くなりますので省きます。気になる方は本家サイ
トを見てみてくださいまし。
このスペック表を見ていえるのは、まあ、順当にスペックの底上げを図っているんだ
なーというところ。目だって面白そうなフューチャーはありませんが、使い勝手はよ
さそうです。ARXについては、今までのSRXのPCM音源を追加するという概念とは違
うため、YAMAHANのプラグインボード的なものと同じ考え方で別パートとして扱わ
れるようですね。
気になるのは、増設ボードがARXのみっぽいこと。SRXが挿せるという記述が見当た
らないのですが……はっ、もしやSRXはばっさりカットする気か?
そうなのかRoland!なんてことだ、このやろー。
通常、過渡期のシンセには昔のボードと新型のボード、両方挿せるみたいなことをす
るもんですが(XV-5080みたいに)、今回はやらない模様。将来性やコストを考える
と仕方ないところですが、私のようにSRX資産を持っているユーザーはXVやFantomX
までのシンセやモジュールを整理することができないわけですね。
……そして、私のみたいにスロットが2個しかないのにSRXを5枚も持っているおバカ
さんは別途XVなりFantomXRなりを用意して使えるようにしたうえで、これを買えと
いうのですね……。
できるか、あほー!
次世代シンセが出たらそろそろシンセも変え時だしSRXも載せつつ最新の機能を満喫
してやろう……という目論見は早くも崩れ去った模様です……。
むかむかっ。
なんだか腹が立ってきた(えー)。
そもそもですよ。
ARXが2枚しか挿せないというのはなにごとか。
どうもただのPCM音源と言う位置づけではないようなので、そんなに今までのSR-JV
シリーズの20枚、SRXシリーズの12枚のように枚数が出てくるタイプのボードでは
ない気がするものの、すでにARXシリーズは2枚発表されているわけで、つまるところ、
発売と同時にこの2枚を挿すとすでにシンセ側のスロットに空きはなくなるわけですよ。
いくらなんでもRolandもこの2枚のボードだけしかリリースしない、ということは
考えていないでしょうから(わざわざARXシリーズなんてシリーズ化することからも
分かりますけど)、今後ARXのボードがリリースされて枚数が増えた場合は、一台で
完結できなくなるということを示唆するワケです。
ARXが必要な台数分、同じ筐体を導入するなり、今後数年で出てくることが予想される
ラックなどを導入するなり、何らかの対策が必要になるわけですね。これは正直言って
かなり厳しいのではないかと。
始めからRolandはそう謳っていたのかもしれませんが、Fantomシリーズはワーク
ステーションという位置づけらしく、それを今までちゃんと理解していなかった私も
どうかと思いますが(汗)、ともかくワークステーションと言うのであれば、これは
ちょっと少し異議を唱えたくなるわけです。
私は「ワークステーション=一台完結が原則、+αとして最小構成の外部音源の一括
コントロール」という考え方で、それなら同じ一台完結を目的にしたMUやSC、SDなど
のDTM音源とどう違うのかといえば、必要なら外部機器を柔軟に(ソフトを使わず
筐体側から)コントロールできる点がDTM音源と違うと考えるのですが、この定義から
考えると、ARX2枚までというのは、他の音源を増設することを前提としているとしか
思えず、それでワークステーションを標榜するのはどうなんだろうかと。
いいんですよ、ARXのみしか挿せないというのは。下位互換はいつかは淘汰される
ものですし、SRX6~9みたいなSR-JV寄せ集めボードみたいなものを追々リリース
すれば解決する問題ですからね。ただ、問題は今後シリーズが増えることが予想さ
れるのに、2枚しか挿せないというところ。
SRXまでのような、PCMの音ネタを膨大にストックして、そこから必要な音色をチョ
イスして使用していく、というコンセプトでなければ、これらの問題はある程度は
解決するでしょう。ボードの性質、コンセプトが今までの音ネタストックという概念
ではないのだよ、ということなら仕方ないかなと思える部分も出てきますが、しかし、
であれば尚更なぜSRXなどの旧ボードの資産を生かせる構成にしないのか。
不思議なところです。
今までの日記でも書いている通り、この数年でDTM環境は激変しました。
PCのスペックが10年前と比べて飛躍的に向上し、ソフトウェアでの音源のエミュ
レートが容易になったことで、潮流は一気にハードからソフトへとシフトしてきて
います。
この流れの中で今のハードウェアシンセは、波形メモリレベルでのアドバンテージは
ソフトウェアシンセの台頭によって完全に奪われ、さらにはソフトウェアのように
頻繁なアップデートができず、発売されて次機種が発売されるまでスペックが固定され、
古くなることはあっても新しくなることはないという宿命があるわけです。そして
ハードと言う筐体がある以上、ソフトほどに値段を下げて売ることができないという
問題も抱えており、ソフトシンセにはできないメリットがハードにはあるとは言え、
これだけのデメリット(というより不利な点)を補うだけの商品を出していくのは
簡単なことではないという、なんとも世知辛い時代を迎えているわけです。
そういう時代だからこそ、柔軟に拡張性を持たせて製品寿命を延ばす良い意味での
延命措置を持たせるべきではないかと思うのですが、ここら辺を楽器メーカーは
どう思っているのか。きっと、殆どのハードシンセメーカーはソフトシンセも出して
いるわけで、売り上げ的には競合してしまうというジレンマを抱えているんでしょうね。
ゲーム機PS2が発表されたとき、そのスペックはアーキテクチャ的には当時のスパコン
を越えると騒がれました。そして8年経って今はPCのグラフィックの方が遥かに高品質
になっています。またPS3が発表されたとき、当時のPCよりグラフィックが凌駕してい
ると騒がれました。しかしそれも現在はスペック上はPCの方が上回り、PS4(?)が出る
まで、性能的に追いつかれ、追い抜かれ、引き離されることはあっても、(このまま
PS3が固定スペックでいくのであれば)性能が上回ることはないでしょう。
こういった問題が固定スペックのハードを出す限り、必ず付きまとうわけです。
一時のコンサバティブな機種をだらだらとリリースするという悪循環はようやくなく
なってきた各楽器メーカーですが、そろそろ本気でハードとソフトの棲み分けを考える
べき時がきたのではないかと思う、今日この頃です。
個人的にはハード大好き人間で、ハードを弄って育ってきた人種ですから、ハードには
頑張って欲しいんですよね。愛があるゆえの苦言でした。
余談ですが、気になったのがこのFantom-Gでサンプリングに使用する領域を増設する
際に使用するメモリー。
「PC133 DIMMを一枚使用、512MBまで」ってなっているんですけど……
これは何か
の悪い冗談でしょうか(苦笑)。今時SDRAM!そして最大で512MB!
入手困難になってますが、大丈夫なんでしょうか。SSDで問題になっている局所的
アクセスによりメモリモジュールの劣化問題も、最近のUSBメモリなどは安いですから、
そんなにシビアに考える必要も無く、いっそのこと数GB数千円の外付けのUSBメモリ
にしてしまえばよかったのに。最近の高性能メモリは相性が厳しいからなんですかね。
むむむ。そんな余計なお世話を考えてしまいます。
私の場合は手元に昔のPCのメモリがあるので、何とかなりそうですが、わざわざ古い
規格のメモリを準備するというのも複雑な気分ですなぁ(苦笑)。
ということで、今回は少々辛口の評価となってしまいましたが、肝心なのはどの機材を
使うかではなく、それでどんな音楽を作るのかということ。さすが次世代シンセという
ことで素材のクオリティは高いですので、またひとつDTMの品質を高めてくれること
でしょう。次にシンセを買うのはいつか分かりませんが、私も色々検討していきたいと
思っております。